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赤ちゃんに不足しがちな栄養素とは?
生後6カ月までの赤ちゃんは、必要な栄養のほとんどを母乳やミルクから補っています。
しかし生後6カ月以降になると母乳やミルクだけではなく、離乳食からも栄養を補えるようになってきます。まだ上手に離乳食を食べられない赤ちゃんや、自我が芽生え好き嫌いが激しくなってくる時期では栄養不足にもなりやすいため気をつけましょう。
今回は管理栄養士が、赤ちゃんが不足しやすい栄養素や栄養不足になるデメリットについて解説していきます。
鉄分
鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素で、赤ちゃんが不足しやすい栄養素のうちのひとつです。赤ちゃんはママのおなかにいる間に、たくさんの鉄をもらって生まれてきます。
生後6ヶ月以降では赤ちゃんが持っている体内の鉄分が徐々に少なくなってしまうため、離乳食からも鉄分が豊富な食べ物を積極的に補いましょう。
レバーや赤身の肉や魚、ほうれん草などの鉄分が豊富な食べ物を取り入れるのがおすすめです。
タンパク質
筋肉や臓器、皮膚などの構成成分でもあるタンパク質は、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素です。普段から肉や魚、大豆製品や乳製品を食べないと不足してしまう可能性もあるので気をつけましょう。
まだ上手に噛んで食べることができない赤ちゃんにとって、肉や魚などはかたかったり水分量が少ないことで食べにくかったりする食材でもあります。
肉や魚を嫌がる場合は細かく刻んで食べやすくしてあげたり、とろみをつけた調理法を取り入れてみたりするのもよいでしょう。また納豆や高野豆腐、ヨーグルトや豆腐など、赤ちゃんの食べやすいタンパク質食材から栄養を補うのもおすすめです。
DHA
考える力をサポートするDHAは、赤ちゃんのうちから食事でしっかり補いたい栄養素です。機能性表示食品よりDHAには、認知機能の一部である数・ことば・図形・状況などの情報の記憶をサポートする機能があることが報告されています。
DHAはイワシやサバなどの青魚に多く含まれていますが、魚を食べる機会があまりない場合は豚肉や鶏むね肉、牛肉や卵などから摂取するのもよいでしょう。
赤ちゃんにとっての鉄分の重要性
ママのおなかにいる間から生後2歳前後までの1000日間の栄養状態は、将来の子どもの肥満やアレルギーなどの健康状態に関与するといわれています。
妊娠中から生後2歳前後までの食事には、特に栄養バランスのいい食べ物を意識して摂取しましょう。
また脳はゆっくりと成長して、6歳ごろには脳の大きさや神経回路の90%が完成します。
赤ちゃんの成長や脳の発達のためには、鉄分が不足しないように食事から十分に補いましょう。
生後9ヶ月以降は鉄欠乏性貧血のリスクが高まる
生後9ヶ月以降になると鉄欠乏性貧血のリスクが高まるため注意が必要です。生まれてから生後4ヶ月までの赤ちゃんは、生まれる前にママからもらった鉄分を体内で利用できています。しかし生後5ヶ月以降になると、体内に貯蔵されていた鉄分が徐々に減ってきてしまいます。
生後9ヶ月以降になると貯蔵鉄の減少やからだの発達が著しい時期であることなどが原因で、鉄欠乏性貧血のリスクが高まるため気をつけましょう。
鉄欠乏性貧血にならないためにも、生後9ヶ月以降では1日3回の離乳食で鉄分が豊富な食べ物を積極的に取り入れましょう。
鉄分は食事で摂取することが難しい
赤ちゃんの健やかな成長や脳の発達のためには、食事からも鉄分をしっかり補う必要があります。赤身の肉や魚、ほうれん草などに多く含まれているため普段の食事で積極的に摂取するとよいでしょう。
ただし偏食や遊び食べなどが見られる赤ちゃんにとって、食事から鉄分をしっかり摂取するのは難しい時期でもあります。
レバーや赤身の肉や魚など、水分量が少なくパサパサした食感を嫌がる場合は水溶き片栗粉でとろみをつけてあげるとよいでしょう。かたくて食べにくい肉類を与える場合は、細かく刻んであげたりひき肉を使ってみたりするのもおすすめです。
鉄分・タンパク質・DHAがまとめて摂れる にこにこ鉄分
赤ちゃんの健やかな成長に必要な鉄分は、生後6ヶ月以降の赤ちゃんで不足しやすくなってしまいます。
離乳食だけでは不足しがちな鉄分を、簡単に補いたい場合には「にこにこ鉄分」がおすすめです!
「にこにこ鉄分」は鉄分以外にも、赤ちゃんが不足しやすい栄養素のタンパク質やDHAも一緒に補えます。
栄養バランスのいい離乳食を手軽に用意したいという方は、ぜひ試してみてくださいね!
おわりに
最初のうちは母乳やミルクから栄養を補うことがほとんどの赤ちゃんも、離乳食から栄養を補えるようになってきます。
生後6ヶ月以降になると赤ちゃんの成長に必要な鉄分が徐々に減ってきてしまうので、赤ちゃんが不足しやすい栄養素を普段の離乳食から積極的に摂取するとよいでしょう。
毎日栄養バランスのいい離乳食を作ることに負担を感じているママやパパは、鉄分やタンパク質、DHAなどの栄養が配合されている赤ちゃん用の粉末サプリを取り入れてみるのもおすすめです。
赤ちゃんが不足しやすい栄養素を、毎日の離乳食から意識して取り入れてみてくださいね。
【ライタープロフィール】
谷岡 友梨
保育園の管理栄養士として働きながら、ママやパパからの離乳食相談や離乳食や幼児食のレシピ考案にも携わっている。
1児の娘の母として仕事と育児の両立に奮闘中。