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離乳食の献立の基本
子供の成長のためには栄養バランスのとれた食事が大切です。
特に生後9ヶ月ごろの後期以降では1日の離乳食が3回になり、ミルクや母乳だけではなく食事からの栄養を補えるようになってくるので、栄養バランスのいい離乳食を意識しましょう。
今回は栄養バランスのとれた献立がどんなものなのかを解説していきます。
「主食・主菜・副菜」の食材選び
栄養バランスのとれた食事を意識するためには、主食と主菜、副菜を献立の中で取り入れましょう。1食で何品も作るのは面倒という時は炭水化物やタンパク質、野菜類や果物類などを組み合わせたレシピを意識するのもおすすめです。
<離乳食の赤ちゃんにおすすめの主食・主菜・副菜>
主食:ごはん、パン、麺類
主菜:肉類、魚類、大豆製品、卵
副菜:野菜類、海藻類、きのこ類、果物類
食物アレルギーを少しずつ試す
初めて口にする食材が多い離乳食では、食物アレルギーを少しずつ試す時期でもあります。赤ちゃんにとってどのアレルギーがあるかわからないので、献立の中で初めての食材を与える際は少量を与えましょう。
アレルギー症状が現れてもすぐに病院を受診できるように、平日の午前中に与えるのもおすすめです。
5大栄養素を取り入れる
離乳食で栄養バランスを整えるには、5大栄養素を献立の中に取り入れる方法もよいでしょう。5大栄養素とは炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルのことをいいます。
1回の食事で5大栄養素全てを補えなくても問題はありません。
1日〜数日かけていろんな食材から、これらの5代栄養素を補えるように意識しておくとよいでしょう。
炭水化物
炭水化物は、赤ちゃんのエネルギー源になる栄養素のひとつです。ごはんやパン類、麺類などの主食を摂取することで補えます。
炭水化物は食べた後比較的早くエネルギー源として使える特徴があるので、朝食や補食では積極的に摂取しましょう。
・ごはん
・パン
・うどん
・スパゲティ
・そうめん など
タンパク質
筋肉や臓器などの構成成分でもあるタンパク質は、成長が著しい赤ちゃんに必要不可欠な栄養成分です。肉や魚などのタンパク質食材は離乳食の赤ちゃんにとって噛み切りにくかったり、パサパサして食べにくかったりする特徴もあるので食べやすいように工夫して取り入れましょう。
・肉類
・魚類
・卵
・大豆や大豆製品
・牛乳や乳製品 など
ビタミン
赤ちゃんのからだの調子を整えるために必要不可欠なビタミン。ビタミンにはビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンと、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンCなどの水溶性ビタミンが存在しています。
種類によって体内での働きはさまざまですが、どのビタミンも子供の成長には欠かせない栄養素です。
極端な偏食があったり食事量が少なかったりすると、不足してしまうので意識して摂取しましょう。
・肉類
・魚類
・野菜類
・卵
・大豆製品
・ナッツ類 など
ミネラル
ビタミンと同様に、からだの調子を整える働きがあるミネラル。ミネラルにはさまざまな種類が存在していますが、子供の食事で特に意識して摂取したいミネラルはカルシウムや鉄です。
カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素で、鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素です。
<カルシウムが多い食べ物>
・牛乳やヨーグルトなどの乳製品
・小魚
・豆腐や納豆などの大豆製品
・野菜類や海藻類 など
<鉄分が多い食べ物>
・レバー類
・赤身の多い肉類や魚類
・あさりやしじみ
・小松菜やほうれん草などの野菜類 など
脂質
脂質はからだのエネルギー源にもなる栄養素で、さまざまな食品に含まれています。赤ちゃんが脂質を摂りすぎると胃腸に負担をかけてしまうので、離乳食では脂質を摂りすぎないように気をつけましょう。
・油やバターなどの油脂類
・脂身の多い肉類
・ナッツ類
・スナック菓子 など
特に鉄分は赤ちゃんに不足しがちな栄養素
離乳食で意識して摂りたい5大栄養素ですが、特にミネラルの一種である鉄分は赤ちゃんが不足しやすい栄養素のうちのひとつでもあります。
赤ちゃんはママのお腹にいる時から鉄分をもらって生まれてきますが、離乳食が始まる生後5カ月ごろから徐々に少なくなってきてしまいます。
鉄分が不足してしまわないように、離乳食では鉄分が多い食べ物を意識して摂取しましょう。
離乳食の献立のポイント
赤ちゃんの月齢に合わせて、離乳食の献立を考える際のポイントを紹介します。
ぜひ毎日の離乳食作りの参考にしてみてくださいね。
離乳食初期(〜6ヶ月)の献立のポイント
生後5〜6カ月ごろの離乳食では、1日1回加熱した食材をペースト状にして与えます。おかゆから始め、慣れてきたらにんじんやじゃがいもなどの野菜類、豆腐やしらすなどのタンパク質を進めて行きます。
この時期はまだ母乳やミルクからの栄養補給がメインなので、栄養バランスよりもアレルギーを起こしにくい食品から始めることが大切です。
離乳食中期(〜8ヶ月)の献立のポイント
生後7〜8カ月ごろの中期になると、離乳食は1日2回になります。離乳食で1日に必要な栄養の1/3程度を補えるようになってくるので、栄養バランスのいい献立を意識していきましょう。
初期に比べて食べられる食材も増えてきているので、おかゆなどの炭水化物と豆腐や白身魚などのタンパク質、野菜類や果物類などのビタミンやミネラルが補える食品を取り入れましょう。
離乳食後期(〜11ヶ月)の献立のポイント
生後9〜11カ月ごろの後期では、離乳食が1日3回に移行します。手づかみ食べができるようになる時期でもあるので、離乳食では赤ちゃんが自分で持ってかじり取れる食べ物を用意してあげるとよいでしょう。
栄養の半分程度を離乳食から補えるようになるので、1食で栄養バランスのいい食事を用意するのが理想的です。
栄養バランスを1回で整えるのは大変という場合は、1日かけていろんな栄養素を補えていれば問題ありません。
離乳食完了期(〜18ヶ月)の献立のポイント
生後12〜18カ月ごろの完了期では、栄養のほとんどを離乳食から摂取するようになります。また離乳食が1日3回と補食が2回増えます。
後期と同様に自分で手で持って食べられる手づかみメニューを組み込んだりしながら、栄養バランスのいい献立を意識しましょう。
補食では普段の離乳食で不足しがちな栄養素や、エネルギー源になる炭水化物などを取り入れるのがおすすめです。
おすすめの離乳食レシピ
赤ちゃんの離乳食では栄養バランスがいい献立を基本として、月齢に合わせたメニューを取り入れましょう。今回は赤ちゃんの月齢別におすすめの離乳食レシピを紹介します。
離乳食初期(〜6ヶ月)のおすすめレシピ
かぼちゃミルク
【材料(1人分)】
・かぼちゃ 10g
・育児用ミルク(調乳済み) 小さじ1
【作り方】
①かぼちゃは皮を取り除き、柔らかくなるまでゆでてつぶす
②育児用ミルクを①に加えてしっかり混ぜ合わせる
離乳食中期(〜8ヶ月)のおすすめレシピ
ブロッコリーと豆腐のとろとろ
【材料(1人分)】
・ブロッコリー(穂先) 15g
・絹ごし豆腐 25g
・だし汁 大さじ2
・水溶き片栗粉 少々
【作り方】
①ブロッコリーはみじん切りにする
②鍋にだし汁を沸かし、①と豆腐を加えてやわらかくなるまで加熱する
③フォークなどで豆腐をつぶし、水溶き片栗粉でとろみをつける。
離乳食後期(〜11ヶ月)のおすすめレシピ
しらすとほうれん草のおやき
【材料(1人分)】
・じゃがいも 50g
・しらす 小さじ1
・ほうれん草 15g
・しょうゆ 数滴
・片栗粉 小さじ2
・サラダ油 適量
【作り方】
①じゃがいもは皮を剥いてぶつ切りにしておく。ほうれん草はみじん切りにする。
②鍋にお湯を沸かして、①をやわらかくなるまでゆでる
③ボウルに②としらすを加えて、じゃがいもが完全につぶれるまでフォークでつぶす
④しょうゆと片栗粉を加えてよく混ぜ合わせ、小判型に成形する
⑤フライパンに油を熱し④を両面焼く
離乳食完了期(〜18ヶ月)のおすすめレシピ
きな粉おはぎ風おにぎり
【材料(1人分)】
・ごはん 80g
・きな粉 大さじ1
・砂糖 小さじ1
【作り方】
①バットにきな粉と砂糖を入れて混ぜ合わせておく
②ごはんをひと口大に握って①に入れる
③バットを左右に動かしておにぎりを転がし、全体にきな粉をまぶす
栄養バランスの取れた離乳食のために にこにこ鉄分
栄養バランスのいい献立を簡単に用意したい方におすすめなのが「にこにこ鉄分」です。
にこにこ鉄分は、赤ちゃんの成長に必要不可欠な鉄分やカルシウム、DHAなどの栄養素を手軽に補える粉末タイプの栄養補助食品です。
普段の料理に混ぜるだけで簡単に栄養を補えるので、手軽に栄養バランスのいい食事を用意したい方はぜひ試してみてくださいね。
まとめ
「栄養バランスの取れた離乳食とは?」「どうやって栄養バランスを離乳食で整えればいい?」と気になる方も多いですよね。
離乳食の赤ちゃんは食べたり食べなかったりすることもあるので、必ず1食で栄養バランスを整えないとと考える必要はありません。
数日単位でいろんな食材を取れていて、栄養バランスが整っているように心がけておくとよいでしょう。
【ライタープロフィール】
谷岡 友梨
保育園の管理栄養士として働きながら、ママやパパからの離乳食相談や離乳食や幼児食のレシピ考案にも携わっている。
1児の娘の母として仕事と育児の両立に奮闘中。