育児に疲れたあなたへ 疲れたと感じる場面と対処法を紹介

 育児に疲れたあなたへ


自分のペースでは決して進まない育児。
誠意一杯頑張っているのに思い通りにいかないと大切な我が子を可愛くないと感じてしまったり、イライラして怒ってばかりになってしまったりするママやパパも多いのではないでしょうか。

大変な一日が終わってからふと子供の寝顔を見て、怒りすぎたと後悔することもありますよね。
身体的や精神的に疲れ切っている時は、イライラしたりやる気がなくなる程に疲弊してしまったりするものです。

今回は、ママやパパが育児に疲れる場面や育児疲れの対処法について紹介します。
ぜひこの記事を参考に、毎日頑張る自分を労ってあげてくださいね。

育児は大変…

自分が体調不良でも、仕事があってもお構いなしに毎日こなさなければならない育児。
「子育てに疲れた時、みんなどうしてる?」「育児に疲れた日に、どうやってリフレッシュしてるの?」など、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

最近ではSNSで映されるキラキラした子育てを見る機会も多いため、自分の生活と比べて落ち込んでしまいますよね。
子供がいて幸せそうに見える家庭であっても、実際には限界を迎えているママやパパも多いのが現実です。

  

育児が疲れたと感じるのはなぜ?


育児をすることで身体的にも精神的にも疲れてしまっている原因は一体なぜなのでしょうか。
疲れを感じる場面には、さまざまな状況が考えられます。

新生児期や乳児期、幼児期や学童期など子供の年齢によって原因が違っていたり、仕事や家庭環境によって違っていたりします。

育児に疲れる理由として考えられる原因について3つ解説するので、なぜ疲弊しきっているのかわからないという方は自分がどれに当てはまるのか考えてみてください。

自由な時間が取れないから

出産後に子供や家族を優先するようになると、自分の自由な時間が取れなくなってしまいます。
休んだりリフレッシュしたりする時間がないと一人になりたくなったり、逃げ出したくなったりした経験がある方も多いのではないでしょうか。

内閣官房こども家庭庁設立準備室より公表されている「こども・子育ての現状と若者・子育て当事者の声・意識」より、子育てをして負担に思うことの原因のひとつとして「自分の自由な時間が持てない」と感じているママやパパの割合が多いことがわかります。

子供が自分で外出時の準備や睡眠、お風呂などができるようになる年齢までは、ママやパパのお世話が必要になるため自由な時間は意識して確保するように心がけましょう。

 

育児の頑張りを周りに認めてもらえないから

毎日の育児は仕事のように休憩時間が設けられたり、お給料が発生したりするわけではありません。
パートナーから育児の大変さを理解してもらえないと、イライラしてしまったり孤独に感じてしまったりしますよね。

内閣官房こども家庭庁設立準備室より公表されている「こども・子育ての現状と若者・子育て当事者の声・意識」より子育てをして負担に思うことの原因として、最近では「子育てが大変なことを身近な人が理解してくれない」と感じている方が多くなってきていることがわかります。

共働き世帯が増えているため、育児と家事と仕事の両立に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
子育てだけでなく、家事や仕事を一緒にこなしていくのはとても大変です。
子育てをするにあたってお互いを思いやり、育児の頑張りをパートナーと認め合っていきましょう。

 

予定が思い通りに進まないから

子供が生まれると、予定が思い通りに進まなくなることでも疲れてしまいます。

育児中は子供のお世話をしているだけではありません。
家事や仕事などと両立するために、段取りを組みながら毎日を過ごしているママやパパが多いのではないでしょうか。

今日やることを決めていても実際には子供がぐずってやりたいことができなかったり、仕事に出勤する予定だったにも関わらず子供の体調不良で休むことになってしまったりすると精神的にも身体的にも疲れ切ってしまいますよね。

特に完璧主義の思考がある場合や、SNSでタスク通りこなすキラキラした投稿に影響されやすい場合は、思い通りに進まないことで疲れを感じてしまうため注意が必要です。

 

育児に疲れた時の対処法3選


育児は睡眠不足などの身体的な疲労もありますが、自分のことを後回しにすることで自由な時間がなくなったり、周りに認めてもらいにくかったりする精神的な疲労も多いですよね。

育児に疲れた時の対処法を3つ紹介するので、自分に合ったものをぜひ試してみてください。

一人の時間を作る

育児の疲れが溜まって限界を迎えたり、育児から逃げたくなったら子供と離れる時間を作ることが大切です。

自由な時間がなくて疲れているママやパパは、子供を放置してしまうようで罪悪感を感じてしまう方も多いですよね。
30分でも数時間でもリラックスできたりリフレッシュできたりする時間を確保することで、より一層育児への余裕が生まれるのでぜひ試してみてください。

一人の時間を作るためにパートナーや両親の協力が難しい場合は、保育園の一時保育を利用したり託児サービスを利用してみるのもよいでしょう。

自分にご褒美をあげる

普段から子供や家庭優先で考えて行動しているからこそ疲れてしまう育児。
たまには自分にご褒美をあげて労ってあげることも大切です。

リラックスできるマッサージに行ったり、買い物や映画に行ったりするのもおすすめです。
カフェでコーヒーを飲みながらぼーっとする時間だけでも、リフレッシュになるのでぜひ試してみてくださいね。

普段から自分のことを後回しにしやすい方は、月に一回自分へのご褒美日を作るなど意識してみましょう。

完璧主義をやめてみる

「〜しなくてはいけない」「〜するべきだ」など、自然と自分に言い聞かせている完璧主義思考がある場合は、特に育児疲れが出やすくなってしまいます。

育児は予定通りに進まないことも多いので、子供が言うことを聞かなかったりスケジュールをこなせなかった自分に対してイライラしたりして精神的に疲労してしまいます。

毎日子供のお世話を最低限しているだけでも、とても素晴らしいことです。
明日できることは明日に回してしまうのもよいでしょう。
小さな達成感を楽しんで、ストイックな考え方を少し変えてみると気持ちも楽になるので意識してみてください。

 

育児に疲れた時のおすすめの相談先3選


育児に疲れた時には、子育てについての悩みを専門家に相談してみるのもよいでしょう。
人に話してみると、心が穏やかになることもあります。
ひとりで悩まずに、ぜひこの記事を参考に一度自分に合った相談先に問い合わせてみてくださいね。

保健師・助産師・小児科医

育児の悩みを聞いて欲しい方や住んでいる各市区町村の保健師や助産師に相談してみるのもよいでしょう。

各市区町村には保健師や保育士、ケースワーカーや栄養士などの専門家が所属しています。
住んでいる市区町村の相談窓口に電話してみるのもよいでしょう。
また定期的にある乳幼児健診では、聞きたいことを事前にメモしておくのもいいですね。

からだの発達や病気について悩んでいる場合は、かかりつけの小児科医へ相談するのもおすすめです。
乳幼児期では風邪や熱などの症状で受診することも多いので、気軽に育児の相談がしたい方はかかりつけの小児科医に話してみてください。

 

子育て・女性健康支援センター

子育て・女性健康支援センターは、日本助産師協会が実施している相談窓口です。
女性が抱える子育ての悩みやパートナーからのDV防止のための相談について話を聞いてくれます。

基本的に相談は電話での窓口になりますが、自治体によっては対面で相談にのってくれる場合もあるようです。
気になる方は「自治体名+子育て・女性健康支援センター」などで検索してみてください。

児童相談所

どこに相談すればいいかわからない場合は、児童相談所に問い合わせてみるのもよいでしょう。
児童相談所は子供が心身ともに健康に育つことを目的として、子育てや家庭問題に関する相談に応じてくれる場所です。

育児が辛いと感じている方は居住地の管轄にある児童相談所に行くか、児童相談所全国共通窓口「189(いちはやく)」に電話で相談してみてください。
全国共通窓口の電話は最寄りの児童相談所に繋がるので、気軽に育児の相談をしたい方に向いています。

 

おわりに

育児中は毎日多忙な生活を送るため、身体的にも精神的にも疲れ切ってしまいます。
イライラして怒ってばかりの毎日が続くと、自分自身を責めて落ち込んでしまう方も多いですよね。

育児に対して疲れるのは、ママやパパが子供に対して一生懸命向き合っているからこそ抱える悩みでもあります。
子供を育てているだけで凄いことだからこそ、完璧にしようとしなくても大丈夫なんです。

疲れに限界が来る前に子供と離れる時間を作ってみたり、相談できる場所に問い合わせてみたりしてみるのもよいでしょう。悩みが深刻化してしまう前に、できそうなことから対策してみてくださいね。


 

【ライタープロフィール】

谷岡 友梨
保育園の管理栄養士として働きながら、ママやパパからの離乳食相談や離乳食や幼児食のレシピ考案にも携わっている。
1児の娘の母として仕事と育児の両立に奮闘中。