目次
離乳食はいつから?
離乳食は生後5〜6カ月ごろを目安に開始し、生後12〜18カ月になって咀嚼しながら食べることができるようになるまで続きます。
離乳食の開始時期はあくまでも目安なので、赤ちゃんの発達に応じて調整してあげるとよいでしょう。
離乳食開始の合図
離乳食を始めるタイミングに迷った方は、赤ちゃんからのサインを参考にして開始するのもよいでしょう。
生後5〜6カ月ごろになると赤ちゃんが食べ物に興味を持ち出すようになってきます。
赤ちゃんからのサインがいくつかみられる場合は、体調や機嫌がいい時に合わせて離乳食を始めてみるのがおすすめです。
アレルギー予防のための「離乳食遅らせ」は誤解
「アレルギー予防のために離乳食を遅らせた方がよい」という話もありますが、現在の科学的見地では確かな根拠はなく、開始が遅れることで鉄などの栄養不足リスクが増すとされています。
むしろ、5〜6ヶ月を目安に、サインがあれば適切に開始することが推奨されています。(参考:厚生労働省・WHO)
離乳食のはじめ方
いざ離乳食を開始しようとしても、どんな食べ物をどのくらいの量与えればいいのかなど疑問に思う方も多いですよね。
今回は管理栄養士が離乳食開始後の初期で食べられる食べ物や量、離乳食の進め方について解説するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
離乳食作りのポイント:衛生管理と薄味が第一
離乳食初期に注意したいのは「衛生管理」と「調味の程度」です。
赤ちゃんは感染に弱いため、調理器具や食材の加熱は十分に行いましょう。また、最初は素材の味を生かした薄味が基本です。味よりも食感や口の動きに慣れることがポイントです。
離乳食の習慣化のポイント:赤ちゃんが食事を楽しめるように
離乳食初期の習慣化には、下記3つのポイントが重要です。
・大人と一緒に食卓に座ることで「食べる場面」が楽しく、学びの機会になる
・笑顔や話しかけながら食事をすることで安心感を与えられ、食への興味づけに繋がる
・試した食材や量を記録すると進むペースを確認できて安心
離乳食初期は何を、どのくらいの量食べさせればいい?
生後5〜6カ月ごろから始まる離乳食初期。
離乳食開始後の食べ物には、消化がよくアレルギーの発症リスクが少ない食べ物がおすすめです。
離乳食初期ではつぶした10倍がゆを小さじ1杯から与え、徐々に量を増やしていきます。
おかゆに慣れてきたら、にんじんなどの野菜類や豆腐などのタンパク質の順番に与える食材を増やしましょう。
離乳食開始して26〜30日程度が経った頃にはつぶした10倍がゆは30g、野菜類は15g、豆腐や白身魚などは5〜10g程度の量を食べられるようになります。
離乳食の進め方のポイント
離乳食を進める際には、赤ちゃんの発達段階に合わせて形状や大きさを変えてあげる必要があります。
加熱した食材をすりつぶしたり裏ごししたりしたあとに、白湯やミルクなどでのばすとなめらかになってごっくんしやすくなります。
離乳食初期のおすすめレシピ「さつまいもミルクがゆ」
【材料(1回分)】
・10倍がゆ…30g
・さつまいも…15g
・育児用ミルク(調乳済み)…大さじ1
【作り方】
①皮をむいたさつまいもはゆでて、すり鉢ですりつぶしてなめらかにする。
②10倍がゆに育児用ミルクを加えてしっかり混ぜ合わせ、皿に盛り付ける。
③上から①のさつまいもペーストをのせる。
離乳食には不足しやすい鉄分が大切!
赤ちゃんはお腹の中にいるときに、ママからもらった鉄分を体に蓄えています。
しかし、その「貯蔵鉄」は生後6か月頃には少しずつ減っていくため、母乳やミルクだけでは十分な鉄分を補えなくなります。
鉄分は血液をつくるだけでなく、脳や神経の発達にも欠かせない栄養素。
不足すると、貧血や発達の遅れ、集中力の低下などにつながる可能性があります。
生後6か月以降は母乳だけでは鉄分が足りなくなる
母乳に含まれる鉄分の量はとても少なく、1日に必要な量(0.8mg程度)をまかなうのは難しいといわれています。
一方、ミルクには鉄分が強化されているものもありますが、離乳食からの摂取が理想的です。
特に生後7〜8か月以降は、体重の増加とともに鉄の必要量も増えるため、おかゆ+鉄分を含む食材を組み合わせるのがおすすめです。
鉄分不足が赤ちゃんの発達に与える影響
鉄分は赤血球のヘモグロビンの材料であり、脳へ酸素を届ける役割を持ちます。
そのため、慢性的な鉄不足は「鉄欠乏性貧血」や認知発達の遅れにつながることがあります。
日本小児科学会でも「生後6か月以降の乳児は鉄欠乏のリスクが高まる」と注意喚起されています。
日々の食事で少しずつ鉄を補う習慣をつけることが、健康な発育に直結します。
離乳食初期から食べられる にこにこ鉄分
生後5〜6カ月から始まる離乳食は、食べ物から栄養を補えるようになるための練習期間。
粉末タイプの栄養補助食品「にこにこ鉄分」は、固形のものが食べられない離乳食初期の赤ちゃんでも手軽に栄養を補えます!
なめらかなペースト状にした食べ物に混ぜるだけで、簡単に成長に必要な栄養を補えます。
ほとんど無味無臭の「にこにこ鉄分」は、食べ物に慣れていない赤ちゃんでも食べやすいので、赤ちゃんの栄養不足が気になる方はぜひ試してみてくださいね。
おわりに
離乳食をいつから始めたらいいかわからないという方は、生後5〜6カ月ごろを目安にして赤ちゃんからのサインがみられる場合は開始するとよいでしょう。
今まで母乳やミルクなどの液体からしか栄養を摂ったことのない赤ちゃんは、離乳食で初めて食材を飲み込むことに挑戦します。
離乳食初期では、赤ちゃんが自分でごっくんしやすいような形状の食べ物を与えてあげましょう。発達段階に合わせて、赤ちゃんのペースで離乳食を進めてあげてみてくださいね。
管理栄養士プロフィール
谷岡 友梨
保育園の管理栄養士として働きながら、ママやパパからの離乳食相談や離乳食や幼児食のレシピ考案にも携わっている。
1児の娘の母として仕事と育児の両立に奮闘中。









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