離乳食でいつから鉄分をとればいい?

赤ちゃんは、体の中に鉄分を貯蔵しているって聞いたけど、どれくらい貯蔵されているの?
離乳食始まったけど、これだけで鉄分って補えるの・・・?
と疑問を持たれている方、多いと思います。
赤ちゃんはお腹にいる時に母親から鉄分をもらっており、生まれて6カ月頃までは、自身が蓄えた鉄を使用します。
そのため6カ月を過ぎるころから鉄分が足りなくなり、補うことが必要となっていきます。
しかし、鉄分が多い食材は子供にとって食べづらい食材であり、また、食べられたとしても鉄分は体に吸収しづらい栄養素です。
この記事の後半では赤ちゃんにとって食べやすい離乳食レシピとポイントをご紹介したいと思います。
赤ちゃんの鉄分必要量
厚生労働省HPによると、赤ちゃん(月齢6カ月から11カ月)に必要な鉄分量は男女とも3.5㎎と記載されています。では6カ月までの赤ちゃんはというと、母親のお腹の中にいたときに自分で鉄を蓄えて生まれてきます。
そのことを貯蔵鉄と言います。
6カ月ごろから貯蔵鉄が尽きて不足していきますので、6カ月ごろの離乳食から鉄分を積極的に食べさせて必要量を満たしてあげたいです。
赤ちゃんには、なぜ鉄分が必要?

鉄分は赤ちゃんにとって脳の発達や体の成長にとても関わっている栄養素です。
脳の神経伝達物質には鉄が必要であり不足すると、うまく合成されないため、脳の発達が遅れます。
すると知能にも遅れがでてきてしまいます。
また、貧血による活気がなくなったり、風邪が長引くなど様々な異常が不足することで、でてきます。
取り返しのつかない状態を未然に防いであげることが大事となってきます。
鉄分不足の見分け方、症状とは?

自分の不調を訴えることは難しい赤ちゃんですが、何か早期にみつけてあげる手段があるといいですよね。
そこで、簡単に鉄分の不足の見分け方をまとめてみましたので参考にしてみて下さい。
鉄分不足チェック
□活気がない
□顔色が悪い
□母乳を飲まない
□朝起きられない
□少しの刺激でよく泣く
□下まぶたが白い
□爪が反っている
□発語が遅い
一つでもあてはまったら、鉄不足に要注意です。
他にイライラや癇癪が多かったり、風邪が長引いている場合は鉄分が不足している症状に多いため普段から観察しましょう。
離乳食おすすめ食材とポイント
鉄分が赤ちゃんにとって非常に重要だとわかったところで、できることなら、離乳食などの食事から必要量の鉄分を食べさせてあげたいですよね。しかし鉄分が豊富な食材は子供にとって苦かったり臭かったり食べづらい食材が多いです。
また、食事からの鉄分補給は吸収率が低いためコツが必要となります。
子供に食べてもらえるようなレシピと鉄分の吸収をアップさせるポイントも一緒に紹介しますので、試してみて下さい。
おすすめ食材
それではまず鉄分が豊富な食材をご紹介します。※下記に表にまとめましたが、食品100gあたりですので、注意してください。
ヘム鉄食品 | 鉄分の量(100gあたり) |
鶏レバー | 9㎎ |
赤身の肉 | 2.8㎎ |
かつお | 1.9㎎ |
あさり | 3.8㎎ |
非ヘム鉄 | 鉄分の量(100gあたり) |
小松菜 | 2.8㎎ |
ひじき | 6.2㎎ |
納豆 | 3.3㎎ |
卵 | 6.0㎎ |
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の二種類があります。
ヘム鉄は肉や魚などに多く含まれており、非ヘム鉄は野菜などに含まれています。
ヘム鉄は10%から20%ほど体に吸収されますが、非ヘム鉄は2%から5%ほどしか体に吸収されません。
鉄を吸収させるためのポイント
鉄分を吸収するには、たんぱく質とビタミンCをいっしょに摂ることで吸収率がアップします。なので、ヘム鉄の魚や肉にトマトやブロッコリーなどの野菜やフルーツといっしょに食べることによって吸収率がよくなります。
次に非ヘム鉄ですが、なかなか体には吸収されませんが、こちらも同様たんぱく質とビタミンCで吸収率をあげることはできます。
主に離乳食ではヘム鉄である肉や魚を食べる事を意識してあげましょう。
鉄分レシピ
①離乳食中期 レバーペースト
【材料】鶏レバー 150g
牛乳(下処理用) 浸るぐらい
玉ねぎ 50g
じゃがいも 小1個 【
【作り方】
※臭みとりのため鶏レバーは下処理をします。
①新鮮な鶏レバーを筋や黄色い部分を切り落とし一口大にカットします
②①を水で良く洗います(血の塊も洗い流します。)
③②を牛乳に20分浸します。その後牛乳を洗い流し下処理完了です。
④カットした玉ねぎとじゃがいもを水から茹で、沸騰したら③も入れ茹でます。
⑤火が通りブレンダーにかければレバーペーストの完成です。
玉ねぎとじゃがいもが甘いので食べやすくなっています。
また野菜のビタミンCで鉄分の吸収率もアップ。
仕上がりの量は多いので小分けにして冷凍保存してくださいね。
②離乳食後期 レバー豆腐ハンバーグ
【材料】鶏レバー(レバーペーストでもOK) 20g
鶏ひき肉 10g
絹豆腐 10g
小松菜 5g
塩 ひとつまみ
片栗粉 2g
【作り方】
①小松菜は茹でて細かくみじん切りにしておく。
②下処理した鶏レバーを荒みじんに刻む。
③材料をすべてボールにいれ練り合わせる。
④形を整え、フライパンで火が通るまで両面を焼いたら完成です。
苦みが強い小松菜もお肉に混ぜると食べやすいです。
小松菜じゃなくても他の野菜でもできますよ。
③きなこスイートポテト
【材料】さつま芋 1本
バター 5g
きなこ 15g
ミルク 20㏄
卵黄 少々
【作り方】
①さつま芋を乱切りにし、柔らかくなるまで茹でる。
②①温かいうちにつぶす。
③②にきなこ、ミルク、溶かしバターを加え混ぜ合わせる。
④形を整え、溶いた卵黄を③の表面に塗る。
⑤180℃のオーブンで8〜10分焼いて完成です。
甘いおやつは赤ちゃんも大喜びです。
さつま芋ときな粉で優しい味わいのスイートポテト。
赤ちゃんから使える鉄分補給商品を紹介
レシピを紹介しましたが、家事や育児に追われていると、たまには息抜きも必要です。
手軽に鉄分補給ができれば、その分時間がつくれて子供との時間を作ることができます。
また、効率よく鉄分を吸収できますので、ベビーフードなどを取り入れていくと1日の必要量を満たすことができますよ。
①Pigeon かんたん粉末+鉄(だし・スープタイプ) 野菜スープ

簡単にスープとして使用でき、プラス鉄分がはいっています。
おじやとしてアレンジができたり、使い勝手がいいです。
②日食 ”アレンジ思いのまま 赤ちゃん好みの味付けに” オーガニックオートミールのおかゆ

実はオートミールにも鉄分がはいっています。
非ヘム鉄ですので、たんぱく質とビタミンCの多い食材を組み合わせてあげることによって吸収率が上がります。
米のおかゆだと鉄分は微量ですので、オートミールおかゆを使用するのもいいですね。
③Pigeon 元気アップカルシウム ひじきせんべい

みんなが大好きな、おやつ。
おやつで簡単に鉄分補給ができちゃいます。
料理やお菓子に入れられるにこにこ鉄分
赤ちゃんが好きな料理に1本いれるだけで簡単に鉄分補給ができます。味や香りも変わらないため、気づかずにパクパク食べてくれます。

にこにこ鉄分はこちら→https://yorisou.shop/lp?u=NCT002_ot_seo_002
ライタープロフィール
脇本未央
管理栄養士。
息子との時間を大切にしたいと思い、会社員から働き方を変えフリーランスとして日々奮闘中。
執筆やダイエットサポーターとして働きながら、走ることが大好きな息子の体づくりのために料理を作る事が趣味。