脳育は6歳まで?!子どもの脳の発達・活性化させる方法とは?

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脳育とは

「脳育」という言葉を耳にしたことがありますか?
簡単に言うと、脳育とはさまざまな刺激を脳に与え、心と体の発達を促すことを目的とした育児方法のことです。
今回は、子どもの脳の発達のためにどうすればいいのか、ご紹介します。 

人間の脳は6歳までに90%形成される?

0~3歳の間の教育の重要性は大脳生理学の発達によって明らかにされ、「人間の脳は3歳までに80%、6歳までに90%、12歳で100%完成する」ということがわかってきました。
幼少期に脳に適切な育児で電気刺激を与えることで、脳内のシナプスをどんどん増やし、脳内細胞の結合を促進することができるのです。
つまり、脳が形成されるこの時期にどのように過ごすのかが、その子どもの頭の良さや考え方に影響しうるというわけです。

頭の良さはシナプスの数が重要?

先ほど「シナプス」という言葉を出しましたが、シナプスとは神経細胞同士のつなぎ目のことを言います。
人の脳では、数百億個の神経細胞がお互いに連絡することで精密な神経ネットワークを作り、脳のさまざまな機能を発揮しています。
シナプスには情報を伝達する役割があるため、シナプスの数が多くなればなるほど、多くの情報を処理することができるようになるのです。
その結果、頭の良さはシナプスの数が重要だと言われています。 

3歳までにできる脳育方法とは

ここまで人間の脳は幼少期に形成され、シナプスの数が重要であることを説明してきました。
では、実際に脳の発達のために親が心がけたほうがいいことにはどのようなことがあるのでしょうか。 

子どもの脳をよりよく育てていくために必要なのは、学習やスポーツなど、何か特別なことをする、というよりも人間としての基礎となる生活を大切にすることです。
歩けるようになるまでの時期は親がしてあげることがほとんどです。
食事、排泄、睡眠など子どもが心地よいと思えるように関わっていくことを心がけましょう。 

また、優しく語りかけられたり、抱っこされたりすることで愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンが分泌され、ストレスへの反応を和らげ、情緒が安定した子どもに育つとされています。
つまり、ハグをする、手をつなぐといった子どもへのスキンシップを心がけることが重要ということですね。 

脳育と食事の関係性とは

子どもの脳を育てるため、知育に力を入れている家庭も多いですが、子どもの脳の発達を促すには、教育だけでなく、食事も重要だと言われています。
2歳ごろまでの栄養状態や腸内環境の状態が脳の発達に影響することが分かっています。
先ほど述べたように人間の脳は3歳までに80%、6歳までに90%が完成します。
このように急速に成長する時期に、必要な栄養素で脳を満たすこと、つまり、栄養不足にならないことが非常に重要です。
この時期の栄養状態がその子どもの物事を考えていく脳の基盤になります。
また、幼少期を過ぎてからでも、脳細胞は入れ替わり、発達は続いていくと言われています。
そのため、学童期・思春期も引き続きバランスの取れた食事を心がけましょう。 

食事内容に加えて、「どう食べるか」といった食生活や食に対する関心も子どもの成長に大きな影響を与えると言われています。
子どもにとって食事の時間が楽しくなるように工夫することも大切なのかもしれませんね。


脳に必要な栄養成分とは


DHA

DHAは脳の神経細胞の主な成分となって、神経伝達をスムーズに行い、記憶や学習などの脳の働きを高めると言われています。
DHAをしっかり摂取しないと、脳の発達障害を起こしてしまうこともあり、DHAの摂取量が十分な子どもとそうでない子どもでは、脳の神経回路の度合いは大きく違います。
DHAは魚の油に多く含まれており、特に、サバ、サンマ、イワシなどの青魚に多く含まれていることを覚えておきましょう。

鉄分

鉄分はタンパク質とともに赤血球中のヘモグロビンを作ります。
ヘモグロビンは酸素を運ぶ働きがあり、脳は常に多くの酸素を必要としています。
そのため、鉄分不足になると、子どもの発育が遅れてしまう可能性があります。 

また、鉄欠乏性貧血となり、夜泣きがすごい、怒りっぽい、集中力がないといった症状が現れることがあります。
鉄分は、レバーやほうれん草、ひじきに多く含まれており、ビタミンCと一緒に摂ると、吸収が良くなると言われています。 

タンパク質

タンパク質と聞くと、筋肉を作るといったイメージを持つ人が多いと思います。
しかし、タンパク質はセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の原料なのです。
タンパク質が不足すると、神経伝達物質が作り出せなくなり、集中力ややる気の低下を招きやすくなります。
肉や魚のほか、卵や大豆も良質なタンパク質の供給源です。卵や牛乳、ヨーグルトなどの乳製品は、吸収効率も高いのでおすすめです。 

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にこにこ鉄分は、1本で1日分の鉄分をとることができ、その他にもたんぱく質500㎎、DHA20㎎、カルシウム220㎎と子どもの成長に必要な成分がバランスよく配合されているのでおすすめです。
特に鉄分は、普段の食事から必要量を摂取することが難しいので、簡単に食事に取り入れられる点が嬉しいですね。

 


ライタープロフィール

竹村瑠華 

管理栄養士の資格を持っており、フードライターとして活動中。
食事や栄養に関する記事の執筆が得意。