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赤ちゃんが離乳食を食べてくれない!
離乳食は母乳やミルクだけでは足りない栄養を補ったり、食べ物を噛んで飲み込む練習をしたりする目的があります。大人の料理とは違った離乳食を毎日作るのは大変ですよね。
一生懸命作った離乳食を赤ちゃんが食べてくれないことに悩むママやパパも多くいらっしゃいます。
今回は保育園管理栄養士が赤ちゃんの時期別に離乳食を食べない原因と対策を紹介します。
離乳食を食べなくても大丈夫なケースについても解説するので、赤ちゃんが食べてくれなくて悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
離乳食を食べてくれない赤ちゃんは多い
毎日の離乳食作りは大変。赤ちゃんが食べてくれないとついイライラしてしまいますよね。厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査」より、離乳食について困ったこととして「食べる量が少ない」と回答している方は21.8%と報告されており、離乳食の悩みの中でも多い傾向があります。
赤ちゃんが食べてくれないことが続くと「いつから食べられるようになる?」「いつまで続くの?」など不安になってしまいますよね。
離乳食を食べる量や進むペースは赤ちゃんによって違っています。規定量を食べないからといって不安にならずに、赤ちゃんのペースで見守ってあげるとよいでしょう。
赤ちゃんの栄養が取れているか心配、、
離乳食を食べてくれないことが続くと、栄養不足にならないか心配になってしまいますよね。赤ちゃんは生後6ヶ月ごろから、徐々に鉄分などの栄養素が不足しやすくなってきます。
生後9ヶ月以降になると離乳食は1日3回になり、赤ちゃんの栄養の約60〜70%を離乳食から補るようになってきます。
初期や中期では離乳食だけではまだ母乳やミルクもしっかり飲んで栄養補給をしているため、食べないことで神経質にならなくても大丈夫です。栄養不足が気になる場合は、身長や体重が成長曲線に沿っているか確認してみるとよいでしょう。
離乳食を食べてくれない理由は?
一生懸命離乳食を作っても、食べさせようとすると泣いてしまって食べないとイライラしてしまいますよね。赤ちゃんが離乳食を食べてくれない理由にはさまざまな要因が考えられます。
一時的に嫌がっているだけで離乳食を食べない時期は長く続かないこともあるので、急に食べ出すかもしれないと気長に見守ることも大切です。
赤ちゃんの心の成長やからだの発達によって食べない原因も変わっていくため、月齢に合わせた対策を行うとよいでしょう。
【離乳食初期】赤ちゃんが離乳食を食べてくれない原因と対策
生後5〜6ヶ月ごろから始まる離乳食初期。
今まで母乳やミルクしか口にしたことのなかった赤ちゃんが、生まれて初めて食べ物を口にする時期でもあります。
離乳食初期の赤ちゃんはまだ噛むことができないため、ごっくんと飲み込みやすいペースト状の食べ物を与えましょう。離乳食開始後の赤ちゃんが離乳食を食べない原因や対策について解説します。
離乳食を食べない原因
生後5〜6ヶ月の初期ではまだ離乳食に慣れていないために警戒して食べなかったり、ごっくんと飲み込みにくい形状だったりすると離乳食を食べないことがあります。またスプーンを入れても舌で押し返してくる場合は、生後5〜7ヶ月ごろに消失する哺乳反射がまだある可能性もあります。
哺乳反射が消失していない赤ちゃんは、離乳食を開始するのを少し待ってあげてもよいかもしれません。
離乳食を食べないときの対策
初期の赤ちゃんが離乳食を食べない時は、食べやすい形状に工夫してあげたり離乳食を開始してもいい時期になっているか改めて確認してみたりするとよいでしょう。<離乳食初期で食べない時の進め方>
・飲み込みやすいように裏ごしする
・食べ物の粒が残らないようになめらかにする
・固形のものを食べない場合は、おかゆの上澄みだけを与えてみる
・哺乳反射が消失するまで離乳食の開始は待つ
・どうしても食べない時は母乳やミルクを与え、離乳食は中断してもいい
【離乳食中期】赤ちゃんが離乳食を食べてくれない原因と対策
生後7〜8ヶ月ごろの離乳食中期。
離乳食にも徐々に慣れてくるこの時期には、1日2回の離乳食が開始します。
食べ物を舌でつぶせるようになるので、豆腐くらいのかたさのものを与えましょう。
最初はすりつぶした食材などを与え、みじん切りにしたやわらかい食材も食べられるようになります。
離乳食を食べない原因
生後7〜8ヶ月ごろの中期では、徐々に食べ物に慣れてきてはいるものの、固形物などはまだ上手に食べられません。食材が大きすぎたり、繊維が残っていたりすると嫌がってしまいます。また水分量が少ない食材は、口の中でまとまりにくいため食べにくさから出してしまうこともあります。
昨日は食べたのに今日は食べてくれないなどの食べムラが現れる時期でもあります。
離乳食を食べないときの対策
中期の赤ちゃんが離乳食を食べない場合は、食べやすいように調理を工夫したり与える時間帯を見直してみたりするのもよいでしょう。<離乳食中期を食べない時の進め方>
・豆腐くらいのやわらかさのものを与える
・食材を切る際はみじん切りにする
・水溶き片栗粉などでとろみをつける
・赤ちゃんのペースに合わせて口に運ぶ
・足の裏が床や椅子の足置きに付くようにして座らせる
【離乳食後期】赤ちゃんが離乳食を食べてくれない原因と対策
生後9〜11ヶ月ごろの後期では離乳食が1日3回になり、食事のリズムをつけられるようになる時期です。
自分で食べることに興味を持ち出すようになり、遊び食べも多くなってきます。
歯茎で食べ物をつぶせるようになってくるので、バナナ程度のやわらかさのものを与えましょう。
手づかみ食べができるようになる時期でもあるので、赤ちゃんが自分で持ちやすいスティック状やひと口大の大きさの食べ物を用意してあげるのもよいでしょう。
離乳食を食べない原因
生後9〜11ヶ月ごろの後期では、遊び食べが多くみられるようになってきます。赤ちゃんによっては単調な薄味の離乳食に飽きてしまって食べなくなることもあります。
まだ歯で噛み切って食べ物を食べられないため、かたすぎるものを与えるのは避けましょう。
手づかみ食べにおすすめのスティック野菜もゆでてやわらかくしてから与えます。
離乳食を食べないときの対策
後期で赤ちゃんが離乳食を食べない時は、発達に合った形状になっているか見直してみたり手づかみ食べをさせてあげたりするのもおすすめです。遊び食べが多い場合は、食事の時間をあらかじめ決めておくのもおすすめです。
<離乳食後期を食べない時の進め方>
・固形物はバナナ程度のかたさにする
・少量の調味料を使ってみる
・遊び食べ対策に床に新聞紙やビニールシートを敷く
・食べないものは無理に食べさせない
・たくさん遊ばせてお腹を空かせた状態で離乳食を与える
・おもちゃやテレビなどが見えない食事環境を作る
・どうしても食べない時は30分で切り上げるようにする
赤ちゃんが離乳食を食べなくても大丈夫なケース
赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと、栄養不足などが心配で焦ってしまいますよね。
実は離乳食を食べてくれなくても大丈夫なケースもあります。離乳食を食べてくれなくて、精神的にストレスを感じているママやパパはぜひ参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの体重が増えている
離乳食を食べなくても、赤ちゃんの体重が増えている場合は問題ありません。離乳食を食べてくれないことが続いて心配な方は、成長曲線に沿って体重が増えているか確認してみましょう。成長曲線に沿って増えていなかったり減っていっている場合は、かかりつけの小児科の医師や保健師などに相談してみるのもおすすめです。
母乳やミルクからの栄養補給が多い時期
赤ちゃんは月齢によっては離乳食だけでなく、母乳やミルクからも栄養を補っています。離乳食初期や中期など、母乳やミルクからの栄養補給が大半を占めている時期では、離乳食を食べなくても母乳やミルクをしっかり飲めていれば問題はありません。
<離乳食からのエネルギー比率>
初期:約20〜30%
中期:約30〜40%
後期:約60〜70%
完了期:約75〜80%
離乳食後期以降では栄養の大半を離乳食から補うようになってきます。ただし1日単位で栄養を補うとは考えず、1週間単位でいろんな食材から栄養を補えていればよいでしょう。
食べてくれない赤ちゃんにおすすめのにこにこ鉄分
せっかく大変な離乳食を作っても、赤ちゃんが食べないとイライラしてしまいますよね。栄養不足が心配になってしまうママやパパも多いのではないでしょうか。
離乳食を食べない赤ちゃんには「にこにこ鉄分」がおすすめです!「にこにこ鉄分」は、生後6ヶ月の赤ちゃんから食べられる粉末タイプのサプリメントです。
ほとんど無味無臭なので、いつも食べてくれるメニューやヨーグルトなどに混ぜるだけで簡単に子供に必要な栄養素が補えます。
離乳食を食べてくれなくて、鉄分やタンパク質、カルシウムなどの赤ちゃんの成長に必要な栄養素を手軽に補いたい方はぜひ試してみてくださいね。
おわりに
一生懸命作った離乳食を赤ちゃんが食べてくれないとイライラしてしまいますよね。
離乳食を食べない原因は赤ちゃんの月齢や発達に応じてさまざまです。赤ちゃんの状況にあった対策を取り入れてみてくださいね。
栄養不足が気になっている方は、栄養補助食品を取り入れてみるのもよいでしょう。
【ライタープロフィール】
谷岡 友梨
保育園の管理栄養士として働きながら、ママやパパからの離乳食相談や離乳食や幼児食のレシピ考案にも携わっている。
1児の娘の母として仕事と育児の両立に奮闘中。