【PR】
レバーは栄養豊富な食材ですが、そのクセのある味や風味から、赤ちゃんが「苦手」と感じることもよくあります。まずは鶏レバーから始めるのがおすすめで、生後7〜8か月(離乳食中期)の後半あたりに、少量をペースト状にして試してみるとよいでしょう。
豚レバー・牛レバーは少し風味が強いので、慣れてきた後期以降に取り入れると成功しやすいです。
赤ちゃんの離乳食にレバーをあげても大丈夫?
赤ちゃんの成長に必要な栄養が豊富に含まれているレバー。「離乳食でレバーはいつから食べられる?」「レバーの下処理はどうやってすればいい?」「レバーを使ったおすすめの離乳食レシピはある?」など気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は管理栄養士が離乳食でレバーを食べられる時期や栄養成分、下処理や冷凍方法などの調理のポイント、レバーの離乳食レシピを紹介します。
ぜひこの記事を参考に、毎日の離乳食作りでレバーを取り入れてみてくださいね。

レバーは離乳食中期(7ヶ月〜8ヶ月)から与えてOK

鶏レバーや牛レバー、豚レバーなどのレバーは、生後7〜8ヶ月以降に食べられる食材です。
レバーを与える際はアレルギー症状が出ないか確認するするためにも鶏肉や豚肉、牛肉などの肉類を試してから与えましょう。
レバーはそのままではかたいので、生後7〜11ヶ月ごろまではペースト状にしたものを調理します。
中期では1回あたり約10g、後期では1回あたり約15gを目安に与えましょう。
生後12〜18ヶ月ごろの完了期では粗くみじん切りにしたものを1回あたり約15gを目安に与えるとよいですね。
レバーに含まれる栄養
レバーには鉄分やタンパク質、亜鉛やビタミンAなどの赤ちゃんの成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。赤ちゃんは生後6ヶ月以降になるとママからもらって生まれてきた鉄分が不足してきてしまうので、効率よく鉄分を補えるレバーを離乳食で取り入れてみるとよいでしょう。
ただしレバーにはからだに蓄積されやすい脂溶性ビタミンのビタミンAが豊富に含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。毎日多量に摂取してしまうと、かえって体調が悪くなってしまう可能性もあるので気をつけましょう。
どのくらい食べさせていい?量と頻度の目安
初めての頃は、ごく少量を週に1回程度から始めるのが安心です。
例えば中期なら10〜15gの鶏レバーを離乳食のメニューに混ぜるくらい、後期〜完了期には15〜20gほどまで試せるようになります。
ただし毎日大量に与えるのは避け、鉄分・ビタミンAなど他の栄養素もバランスよく含む食材と組み合わせて使いましょう。
レバーを調理する際のポイント

レバーを調理する際のポイントとして下処理の方法や冷凍方法を紹介します。
まずは下処理から!臭みを抑えて食べやすく
レバーの調理は少し手間ですが、下処理を丁寧にすることで、赤ちゃんにも食べやすくなります。
血や筋を取り除き、水または牛乳にしばらく浸けることで臭みを軽減できます。
その後、沸騰したお湯でしっかり火を通すことを忘れずに。
テクスチャーは月齢に応じて柔らかいペーストから始め、みじん切り、粗みじん切りへと段階を上げていきましょう。
レバーの下処理方法
①ボウルに水を張る。②流水を流しながら、①の中でレバーの血の部分を洗い流す。
③牛乳に10分漬け込む。
④流水で洗い流す。
レバーの下処理が済んだら、熱湯で15分程度ゆでてから赤ちゃんの月齢ごとの形状にして調理しましょう。
下処理をしても臭みが強い場合はお肉に混ぜてハンバーグや肉団子にしたり、トマト缶を一緒に使って煮込んだりすることで、独特の臭みをやわらげられます。
選び方と保存のコツで、レバーをより使いやすく
レバーは鮮度が非常に大切です。
鮮やかな赤色でツヤのあるもの、ドリップが少ないものを選ぶと良いでしょう。
下処理したレバーは、冷凍保存しておくと便利です。
ペースト状または刻んだ状態にして製氷皿や小分けにして凍らせ、使いたいときに使いたい分だけ使うことで手間を軽くできます。
レバーの冷凍方法
レバーは冷凍保存も可能な食材です。離乳食では少量しか使わないため、余ってしまった分は小分けにして冷凍しておくとよいでしょう。
下処理したレバーを月齢ごとの形状にしたら、冷凍保存容器や冷凍保存袋に1回量ずつ入れて密閉してから冷凍します。
もしくは下処理した状態のレバーをそのままラップに包んで、冷凍保存袋に入れてから冷凍しておく方法もおすすめです。凍ったまますりおろすと簡単に細かくできるので料理で手軽に使えます。
冷凍したレバーは、1週間以内に使い切るようにしておきましょう。
レバーの離乳食後期レシピ
カレー風レバーペースト
パンに塗ったり挟んだりして楽しめるカレー風レバーペースト。離乳食後期以降の赤ちゃんで鉄分補給レシピを探している方におすすめです。
【材料(作りやすい分量)】
・鶏レバー(下処理済み)…100g
・トマト缶…大さじ2
・カレー粉…少々
・しょうゆ…少々
・砂糖…小さじ1/3
【作り方】
①下処理済みの鶏レバーをゆでる。
②みじん切りにしてすりつぶし、ペースト状にする。
③鍋に①とトマト缶、カレー粉としょうゆ、砂糖を加えて弱火にかける。
④水分がなくなるまで煮詰める。
気をつけたいこと:ビタミンAと過剰な与え方のリスク
レバーには確かに鉄分が豊富ですが、同時にビタミンAなど脂溶性ビタミンも多く含まれており、過剰に摂ると体に負担がかかることがあります。
特に毎日たくさん与えるのではなく、週に1〜2回程度を目安に、他の鉄分食材とも組み合わせて使うことが望ましいです。
また、初めて使う場合はアレルギー反応がないか少量から様子を見ながら取り入れてみてください。
にこにこ鉄分で手軽な鉄分補給を
効率よく鉄分を補給するのにおすすめのレバー。レバーは下処理が必要だったり独特の臭みを赤ちゃんが嫌がったりすることもあるため、離乳食で使うのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
鉄分を手軽に摂取したいという場合には、赤ちゃんから使えるサプリメントを利用するのもよいでしょう。
レバーに豊富な鉄分を手軽に補給したい方には「にこにこ鉄分」がおすすめです!「にこにこ鉄分」は、鉄分やタンパク質、カルシウムなどの赤ちゃんの成長に必要な栄養素をまとめて補えます。
粉末タイプなので、普段の料理に混ぜるだけで簡単に鉄分補給が可能です。レバーの下処理は面倒だけど、鉄分を効率よく補給したいという方はぜひ試してみてくださいね。

おわりに

生後7〜8ヶ月以降の離乳食中期から食べられるレバーは、鉄分やタンパク質など赤ちゃんの成長に必要な栄養が豊富に含まれています。
独特の臭みが強く加熱するとかたくなってしまうので、離乳食で使う際は下処理をしてから赤ちゃんの月齢に合わせた形状にして与えましょう。
鉄分補給はしたいけど離乳食でレバーを使うのは大変という方は、鉄分を手軽に補えるサプリメントを試してみるのもおすすめです。
ぜひ毎日の離乳食作りで、栄養価の高いレバーを取り入れてみてくださいね。
よくある質問
Q:子どもが鉄分不足になると、どんな症状がありますか?
貧血(顔色が悪い、疲れやすい)、集中力低下、食欲不振、イライラしやすいなどの症状が出ることがあります。
Q:子どもに必要な鉄分の摂取量はどれくらいですか?
1~2歳で約4.5mg、3~5歳で約5.5mgが目安です。食事からの摂取が基本です。
Q:鉄分を多く含む食材には何がありますか?
レバー、赤身肉、しらす、かつお、ほうれん草、小松菜、大豆製品などが挙げられます。
Q:子どもが鉄分の多い食材を嫌がる場合、どうしたらいいですか?
ハンバーグやお好み焼きに混ぜたり、スープにするなど調理を工夫するのがおすすめです。
Q:鉄分のサプリメントは子どもに飲ませても大丈夫ですか?
1日の推奨量の範囲内であれば問題ありません。にこにこ鉄分は1日1包、親子で利用することが可能です。
ライタープロフィール
谷岡 友梨
保育園の管理栄養士として働きながら、ママやパパからの離乳食相談や離乳食や幼児食のレシピ考案にも携わっている。
1児の娘の母として仕事と育児の両立に奮闘中。

